プレスリリース企業情報

別紙

資本の減少及び第三者割当による新株式の発行について
 
当社は,地域に密着した総合通信事業者として,法人向け専用サービス,インターネット接続サービス及び電話サービスなどの事業を展開してまいりました。
  この間,設備工事費の削減に取り組むなど,経営努力に努めてまいりましたが,昨年度は,譲り受けたPHS事業の不振に加え,マイライン制度の導入に伴う電話サービスの熾烈な獲得競争の影響により,料金値下げや諸経費が増加したこと等で,経営収支が悪化いたしました。
  当社は,九電グループが展開する情報通信事業を担う会社に位置しており,今後,全社一丸となって,抜本的な経営改善に取り組み,業績の回復と,ブロードバンド事業など新たな事業を推進してまいります。
  しかしながら,今後の期間利益をもって,累積損失を解消し配当を行える体質の確立には,長期間を要すると見込まれます。
  このため,減資を行い過去の累積損失を解消するとともに,財務体質の改善と経営基盤の強化を目指し,新たな事業に必要な設備資金の調達として,第三者割当による新株式の発行を実施いたします。


1. 資本減少の内容
  (1)減少すべき資本の額
   
  ・当社の資本の額202億円を181億8千万円減少して,20億2千万円といたします。
  (2)資本減少の方法
   
  ・発行済株式総数40万4千株について,普通株式10株に対し,9株の割合をもって無償で消却し,4万4百株といたします。
  (3) 減資の効力発生日
      ・2002年12月3日(火)予定
 
2. 新株式の発行の内容
  (1)発行株式数
      ・普通株式40万株
  (2)発行価額の総額
      ・200億円(増資後の資本金220億2千万円)
  (3)新株式発行の内容
      ・第三者割当によるものとし,次のとおり割り当てます。
   
  (引き受け先)
      九州電力株式会社
391,700株(195億8,500万円)
 
      株式会社九電工
4,000株(        2億円)
 
      ニシム電子工業株式会社
2,000株(        1億円)
 
      西日本プラント工業株式会社
300株(     1,500万円)
 
      九州高圧コンクリート工業株式会社
300株(     1,500万円)
 
      株式会社九建
300株(     1,500万円)
 
      九電産業株式会社
300株(     1,500万円)
 
      誠新産業株式会社
300株(     1,500万円)
 
      株式会社電気ビル
300株(     1,500万円)
 
      九電情報サービス株式会社
300株(     1,500万円)
 
      株式会社キューキ
200株(     1,000万円)
 
    (4)払込期日  
      ・2002年12月9日(月)予定  

3. 経営改善計画の概要
  (1)不採算事業からの撤退等
    о事業環境が厳しいPHS事業について,撤退する方向で検討いたします。
  (2)設備投資の削減
    о2002~2007年度で,当初計画より大幅に削減いたします。
 
  ・九州電力が所有する光ファイバの借受け等により,設備投資負担を抑制します。
  ・今後の設備投資全般の更新について,既存設備の有効活用を図るとともに,新技術の導入や内容精査を徹底し,工事費を削減します。
  (3)既存事業の収益改善
    о電話事業(九州電話)について,大幅な収益改善を行います。
 
  ・直営販売体制の強化等により,法人顧客を獲得し収入拡大を図ります。
  ・販売に関わる広告宣伝費,委託費用等,諸費用の徹底した削減を行います。
  (4)新規事業への取組み
    о光ファイバ・ブロードバンド事業は,九州電力グループの経営資源を活用できる事業分野であり,今後高い成長率が期待できます。現在は,需要の立ち上がり期であり,主導権を握る大きなチャンスであるため,積極的な取組みを展開いたします。
   
  ・福岡市,北九州市よりサービスを展開し,市場動向や普及状況を見極めつつ,今後主要都市などへのエリア拡大を目指します。
  (5)経費削減の徹底
    о業務効率化を徹底し,経費全般の削減を行います。
  (6)親会社である九州電力との連携
 
  о九州電力の所有する光ファイバを借受けするなど,九州電力グループ内で効率的な設備形成を行います。
  (7)収支見通し
    о2004年度単年度黒字,2006年度累損解消を見込んでおります。


以上