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STORY

QTnetが手掛けるデジタル広告「QTDA」

重要性の高まるデジタル広告業界に、情報通信業界から新規参入。
新しい領域への挑戦はスタートしたばかりです。

日本のインターネット広告は年々規模を拡大し、今やマスメディアに並ぶ大きな広告メディアとなっています。また近年、消費者の購買行動は急速にオンラインへシフトし、企業活動におけるデジタル広告の活用領域もますます広がっています。そこで2020年、QTnetはデジタル広告エージェンシー事業「QTDA(QTnet Digital Agency)」を開始しました。なぜ異業種に新規参入することになったのか?事業の計画から立ち上げ、そして運用に携わる社員に話を聞きました。

MEMBER

chapter01

QTnetが広告業に参入した理由

情報通信業と広告業。一見しただけでは関係性が薄く感じられる二つの業界を繫げたものとは?あることを機に、未開の領域への挑戦が始まります。

積極的な新規事業への取り組み

新しいグループ会社との
シナジー効果を活かす

当社では九州のお客さまの暮らしを豊かにすることをめざし、失敗を恐れずにさまざまな新たな取り組みにチャレンジしています。“QTnetにデジタル広告エージェンシー事業を”この構想は、新規事業を創出するYOKAプロ部から始まりました。いくつかの候補を検討したなかから選ばれたのが本事業でした。

鐘ヶ江

「私は約6年間、当社の新規事業に携わってきました。YOKAプロ部に所属している時に、携わった事案の一つがデジタル広告エージェンシー事業です。新規事業の候補になった大きなきっかけは、2019年にQTmedia(旧 株式会社コアラ)が当社の子会社となったことです。QTmediaの35年にわたるWEB制作実績やノウハウと当社の強みを融合させ、新しいシナジーを生み出すために、最もマッチすると思われたのがデジタル広告だったのです。縮小傾向にあるといわれる広告業界のなかでも、デジタル広告はテレビ広告を抜いて伸びている分野です。検討の結果、挑戦しがいがあるのではないかという結論が出て、事業化を進めることになりました」

成松

「これまで九州電力グループには広告業を行う会社がありませんでした。QTnetはもちろん、グループ各社も当部署にデジタル広告を発注することで広告費の削減が見込めますし、グループ会社ならではの関係性を活かして、よりよいプロモーションを行えるという利点もあります。当社に広告部門ができれば、九州電力グループ全体にメリットをもたらすというのも事業化した理由の一つです」

chapter02

新しい領域への挑戦は苦悩や挫折の連続

事業化が決まり、2020年4月にデジタルエージェンシー事業部が発足しました。そこに集まったのは広告業界未経験の既存社員、そして広告業界の経験をもつ新しいメンバーでした。

QTnetの文化と業界経験を融合

コミュニケーションもままならないまま、
立ち上げ準備がスタート

立ち上げ当初、デジタルエージェンシー事業部に配属されたのはグループ長・成松さんや新規事業の立案に引き続き、当部署を任された鐘ヶ江さんをはじめとする既存社員。そして、広告業界の経験をもつ外部からのメンバーでスタートしました。

成松
「この部署に配属される前の5年間はBBIQのユーザーさま向けの通信販売事業を行う業務を担当していました。その時は、広告代理店の方にWEB広告やパンフレットの制作を発注するクライアントの立場で、今と真逆のことをしていたんです。そういった経験があったので、現在の部署に選ばれたのだと思います」
鐘ヶ江
「私は立案した立場で、事業について社内で詳しいこともあり、配属が決まりました。部署を立ち上げるサポートをしたことはあったのですが、中心となるのは初めての経験です。成松さんと一緒に悩みながら業務フローや契約書を作るなど、手探りでいろいろな準備をしましたね」
成松
「私や鐘ヶ江さんは新卒入社で、当社以外での業務経験がありません。いざ広告業をやろうと思っても何から始めればいいのかもわからない状態でした。やはり専門的な知識や経験が必要だということで、広告代理店出身の部長をはじめ、経験のある新しいメンバーが仲間になってくれました」

既存のQTnet社員と新しく加わったメンバーが集まり、いざ事業開始に向けてスタート!というタイミングで、コロナ禍最初の緊急事態宣言が発出されます。

成松
「『初めまして』と挨拶をして、2日目には全員テレワークになり…。チームワークを高めるのが大変でした。とは言っても業務を進めないといけません。毎朝スタッフ全員でオンラインミーティングを行うなど積極的にコミュニケーションをとる工夫をしていました。新しいメンバーからは広告業界のことを教わり、私たち既存のメンバーはQTnetの規定や社内のことを教えるなど、お互いの知識交換から文化の融合をスタート。私はQTnetの文化が強いので、他文化に違和感を覚えることがありましたし、逆もきっとあったでしょう。まだまだ難しい部分もありますし、永遠の課題だと思います」
前田
「私は中途入社でこの部署に入ったメンバーの一人です。デジタル系の広告代理店で10数年働いた経験を活かしたいと思い、転職を決めました。以前は主に広告運用セクションを担当していたのですが、ここでは戦略を立てるところから、メディアプランニング、広告アカウントの構築や運用に加え、分析・レポーティングまで幅広くやっています」
大山
「私はずっと広告系の営業職として働き、九州電力のPR業務にも約20年携わってきました。デジタルエージェンシー事業部の立ち上げに伴い声を掛けていただき、現在に至ります。入社当初の私にできることといえば、これまでにお付き合いのあった企業さまに『QTnetにデジタル広告部門ができました!』と伝えることでした。QTnetの会社としての信頼度はとても高く、よろこんで受け入れていただけるものの、『デジタルエージェンシーとは』など、懇切丁寧に一つひとつ説明することが必要でした。また、必ずと言っていいほど聞かれるのが、『なぜQTnetが広告を?大手の代理店と何が違うの?』ということでした」
chapter03

情報通信事業者が広告業を行う強み

「なぜQTnetが広告を?」デジタルエージェンシー事業部が動き始めて、幾度となく投げかけられたこの言葉。ほかの広告代理店ではなく、QTnetだからこそできることは何があるのでしょうか。

他社との差別化を目指して

デジタル広告に欠かせない
設備と技術、そして信頼性

「QTDA」本格始動を前に、営業活動を行っていたメンバーが問いかけられたQTnetのデジタル広告の強み。ほかでもなく当社を選んでいただくには、積極的に利点をアピールしていかなければなりません。

成松
「社内や九州電力グループ企業のなかに、広告代理店機能だけなく、制作や技術の部門があるというのは当社ならではです。たとえばホームページの制作はQTmedia、集客は当部署、技術部門がセキュリティチェックと、一般的には別会社が担当することをまとめて行うことができます。もし何か不具合が起きた場合にも、速やかに対応できる体制が整っているのも利点です。また、やはりインターネット回線の基盤があり、個人・法人合わせて約50万契約のお客さまがいらっしゃるというのは大きな強みです。営業先で『ユーザーさんに広告を出すことはできますか?』と聞かれることもよくありますね。いまは調整段階ですが今後はできるようにしていきたいです」
前田

「確かにユーザーデータの活用は、ほかの会社にはない強みですよね。これから確実に強化すべき部分だと思います」

大山

「私が有効だと感じているのは、やはり情報通信技術に長けた会社だという点です。最近は、コロナの影響もありオンラインイベントが増えています。オンラインイベントに安定した回線は必須条件。そこを信頼していただき、受注に結び付けることができました。最近もオンラインイベントの相談を受けることが多いですね。また、九州電力グループであるQTnetは会社としての信頼度が高いため、お客さまとスムーズに関係づくりができるのは営業をしていてとてもやりやすいです」

鐘ヶ江

「広告代理店はどうしても全国展開の大手が力を持っています。長年、九州のお客さまとお付き合いしてきた当社は、きっと地場の強みを生かせるはず。福岡に本社があるデジタル広告代理店として、選んでもらえるようになるために実績を積んでいきたいです」

chapter04

駆け抜けた1年間、そしてこれから

QTDA事業の本格開始から約1年。ゼロから始まったデジタルエージェンシー事業部はどのように成長したのでしょうか。そしてこれからの展望とは。

より広くQTDAを知ってもらうために

グループ内で足元を固め
営業のフィールドを拡大

2020年10月、「QTDA」が本格始動しました。まだまだ認知度が低い当初は、グループ会社への広告営業を中心に行っていました。

大山

「始めたばかりの時はやはり実績がなくお客さまとしても心配でしょうから、受注に結び付けることに苦労しましたね」

成松

「今はどこに営業に行っても大体のことは答えられますが、最初はドキドキしながら行っていましたよね。最初に受注した大型案件は、九州電力さまの『九電グループまとめてあんしん割』サービスの広告です。当時のメンバーは経験したことのない規模だったのですが、入社したての前田さんが活躍してくれました」

前田

「大きな案件を任せてもらってうれしい反面、当時の記憶がないくらいの忙しさでした(笑)。前に勤務していた広告代理店では専門分野を突き詰めていたのですが、ここではお客さまとのやり取りから提案資料の作成、『タグ』と呼ばれるWeb解析のためのツールの設定、管理にレポート作成など一連の業務全てを行う必要があり、入社して学んだことも多かったですね。また、初めてのお客さまなので一つ一つ求められることを丁寧に確認しながら臨みました」

成松

「やはり最初は、当初の目的の一つでもある九州電力グループ会社のWeb広告が多かったですね」

前田

「アプローチできていない九州電力グループの会社は、まだまだたくさんありますし、もっとお手伝いできればいいですね。それぞれにもともとお付き合いのある代理店様もあるでしょうから、まずはグループ内のデジタルの相談役となり、最終的にはお取引を目指すのがいいのではないでしょうか。実績があれば、グループ外の企業様からも信頼していただけると思います」

成松

「そうですね、そうなっていくのが理想です。外部からですと、ある地方自治体さまからは、ふるさと納税のWeb広告を受注し、施策を実施したところ対前年比150%の申込に繋がりました。とてもよろこんでいただき、2021年もご依頼いただいています。ほかにも金融機関や大手通販会社とも商談を進めています」

大山

「この一年、一つ一つ地道にやってきて、実績も積み上げてきました。少しずつQTnetがデジタル広告をしていると知っていただける機会も増え、昨年よりもウェルカムなムードを感じます。ゼロだったのが1にはなったかな?という感じですね。私は営業担当なので数字の目標達成はもちろんですが、一般の企業さまからの受注をもっと増やすために一生懸命やっていきたいですね」

鐘ヶ江

「立ち上げから関わってきた事業が軌道に乗ってきているのはうれしいことですね。私個人としては、営業やディレクター、プランニング、デザインなどこれまでに経験のないことをマルチでやらないといけないことは今でも苦労しています。これからはクリエイティブな面をもっと磨いて、お客さまに満足いただける広告提案をしていきたいです」

成松

「追い風が吹いている業界ですからね。私たちがその風を吹かせるくらいの気持ちでやっていきましょう」

(注)掲載内容は取材当時(2021年)のものです。

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