技術社員のやりがいについて
QTnetが展開する各種サービスの根幹を支える技術職。若手からベテランまで3人の技術部門の社員が、
それぞれの業務の役割ややりがい、将来の展望について語りました。
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qtnet-saiyo@qtnet.co.jp
QTnetが展開する各種サービスの根幹を支える技術職。若手からベテランまで3人の技術部門の社員が、
それぞれの業務の役割ややりがい、将来の展望について語りました。
MEMBER
ネットワーク設備部
BBIQネットワーク工事グループ
主任
2000年入社
福岡県立小倉工業高校卒
アクセス計画部
設備計画グループ
副長
2007年中途入社
直方コンピューターカレッジ卒
通信サービス設備部
サービスプラットフォーム工事グループ
副主任
2014年入社
九州大学大学院卒
“技術部門”とひとくくりにしても、部署によって行う業務はずいぶん違いますよね。私は入社して12年になりますが、ずっと光ファイバケーブルに関する業務に従事しています。一般のお客さま向けの光インターネットサービス「BBIQ」や法人のお客さま向けの「QT PRO VLAN」など、当社の主要サービスの基盤となる光ファイバーの構築に関する計画を立案することが主な業務です。
私も入社当初は、佐伯さんと同じく光ファイバケーブルに関する業務に従事するアクセス工事部に配属となり、BBIQ開通工事の施工管理をしていました。その後、BBIQの障害対応などを行う保守担当を経験した後、2019年4月に通信サービス設備部に異動しました。現在は、社内のネットワーク構築を担当しています。これまでとは異なる上位レイヤーの業務であるため、日々様々なことを吸収しています。
私は、運用や保守、通信サービスなど、さまざまな業務や部署を経験してきました。現在は、ネットワーク設備部に所属していて、九州に点在するBBIQのネットワーク拠点の増強を主に担当しています。ここ数年は、多くのお客さまにBBIQを利用いただいているため、トラフィック(通信回線を利用するデータ量)が増大しています。それに対応できるように新しい設備の設計や、機器の更新などを行っています。
私は、大幅に業務が変わるような異動は経験していませんが、当社には基本的に異動ローテーションがあり、社員はさまざまな部署や業務を経験していきます。アクセス計画部は、ケーブルやお客さまの宅内装置に関する業務を総括しており、お客さまへのサービス提供に関する全体的な業務フローに精通する必要があるため、必然的に在任期間が長くなる傾向にあります。私たち3人が一緒に仕事をする機会はなかなかありませんが、部署同士は連携しています。例えば白石さんの部署が通信局舎に装置を設置した時に、そこにケーブルを繋ぐことが私の所属する部署です。
そうですね、私は通信局舎内の設備の施工を実際に行う工事会社の方々とのやり取りが多いですが、社内の関係部署に、協力をお願いすることが多々あります。
何を構築するにしても、自分たちの部署ですべてを行うのは不可能なんですね。私の今のグループでは、社内の情報戦略システム部とやり取りをすることが多いです。
社内では、部署ごとに置かれた立場が違うため、協力しながらも、譲れない部分もあったり…。
時々熱く議論しているのを目にしますよね。私は穏やかに事を進める方です(笑)。
入社した当初は社内の専門用語についていけませんでした。わからなくて調べてみたけれどどこにも載っていない…なんてこともあったり。けれど、その用語を使わないと業務が進まないので、先輩に尋ねて覚えていました。学校では教わらない、現場に出ないとわからないことですね。その後、用語もマニュアル化されてきているため、今の新入社員はうらやましいですね(笑)。
私も新入社員時代は、佐伯さんと同じように用語を理解するのに苦戦しました(笑)。そのほかにも入社当初は、BBIQの施工管理をしていて、協力会社の方々に指示を行う立場でしたが、経験がないため実際の現場の様子がわからず…。トラブルが起きて電話がかかってきても状況を理解できませんでした。しかし、部内で研修をしたり、実際に光ケーブルを繋ぐ工事現場に立ち会ったり…そういう経験を積むことで、遠隔でも現場がイメージができるようになりました。
異動するたびに新しい技術に直面し、それを一つずつ習得する必要があります。やはり最初のうちは苦労しますね。
半年前に異動を経験した私が今まさにその状況で、扱う装置それぞれの操作を覚えたりすることに苦労しています。ミスが起きないよう、先輩が必ずサポートしてくれますが、なかなか難しいですね。
技術職はみんなが経験し、そして乗り越えないといけない壁があります。学校で学んできたこととは違うため、実務経験を積むしか方法はないんです。先輩に尋ねたり、自分で学習したり地道に技術を磨いていきます。
新しい技術に変わるサイクルも短いですしね。でも幸いなことに、社内外で勉強会やセミナーが開催されることが多いため、積極的に参加しています。社外の展示会なども活用している社員が多いと思います。
私も、機器の商品説明会など社外セミナーによく参加しています。自ら「これに行きたいです」と上司に申し出れば、快く参加させてもらえます。
私たちの仕事は、お客さまと顔を合わせることはめったにありません。直接、リアクションをいただくことはありませんが、お客さまの要望を満たしたサービスが提供できた時にやりがいを感じます。工事が何事もなく終わり、開通してトラフィックが流れ出したのを確認するとほっとしますね。
設備のリプレイスなど、4~5か月の期間をかけて行う難しいプロジェクトや規模の大きなプロジェクトに携わることがあります。じっくりと取り組み、目標にしていたものが達成され、1つの形になった時に私はやりがいを感じます。また、学びながらプロジェクトを進行していくため、自分自身の成長も実感できます。
私はサービスオペレーションセンターに所属していた頃、障害対応を担当していました。とにかく早く復旧することを求められる立場です。直接お客さまに状況を伺うわけではないため、どこが障害の原因になっているのかを想像する力が必要になります。1~2年経験を積むと、障害内容を聞けばどこが原因なのかを推測することができるようになり、工事会社の方々に作業のポイントを的確に伝えることができるようになりました。そうして短い時間で復旧できた際には、心の中で「よし!」と叫んでいました。
台風や地震などの災害時に迅速に対応ができ、お客さまや自治体のみなさまから感謝の気持ちを伝えられた時のことも忘れられません。博多駅前の道路陥没事故の際は、切断された光ケーブルをいち早く復旧できたことで福岡市から当社に感謝状が贈られました。また、熊本震災の時には、被害も大規模で…。全社を挙げて通信インフラの早期復旧をめざしました。私は、どういったルートで光ケーブルを通して仮復旧させるかなどの設計を行っていました。どちらのケースもとても大変な作業でしたが、地域の方々に復旧を喜んでいただいたことが何よりうれしかったです。
熊本震災の時は、通信局舎も相当な被害を受けましたね。私は現場に入って、仮の局舎で通信設備を構築する作業を行いました。大変な時期だからこそより早く、という思いで社員が一丸となって行動していたことを覚えています。
これからの目標は…今の部署に配属されてまだ半年しか経過していないため、まずは自分の仕事をしっかり覚えたいです。これまでは下位レイヤーに携わっていましたが、上位レイヤーを扱う部署に異動し、困難もありますがさまざまなことを新鮮に感じています。お客さまの宅内装置や光ケーブル、そしてネットワークの構築を経験してきたことで、それぞれの繋がりも理解しやすいです。
私は、当社が新しい戦略の一つとしている、企業のお客さまにソリューションをご提供する仕事にも携わってみたいと思っています。クライアントのリクエストに合わせて、通信サービスのシステムを構築するなど、汎用的な知識を必要とする業務に興味があります。自分自身の知識や経験を深めるためにも挑戦してみたいです。
私は今の部署でより欠かせない存在になりたいと思っています。アクセス計画部は、人と人との繋がりが密接な部署です。工事会社さん、メーカーさんなどと長年信頼関係を築いてきたからこそできることもあります。私自身、人と接するのが好きなこともあり、社外の方々と接することで刺激いつも良い刺激を受けています。
異動ローテーションがあるのは、良い面も苦労する面もありますよね。複数の部署を経験することで、相手の立場になって考えられるようになることは良いことだと思います。自分が以前所属していた時の同僚に依頼したり、尋ねたりすると事がスムーズに運びます。
後輩にはたとえ希望する部署に配属されなくてもモチベーションを保って頑張って欲しいと思います。自分の所属する部署で完結する業務はなく、経験したことは必ずのちに配属された部署でも必ず役立ちますし、配属された部署で努力をしていると、やりたかった仕事ができる部署に異動した時に、よりやりがいを感じられるとともに実力も付いているのではないでしょうか。
会社がどんどん大きくなってきているため、仕事も細分化しています。1から10までを一人でやることはなく、さまざまな人と連携をして仕事を進める必要があります。その分、社員や社外の方と調整したり引き継ぎを行ったりする場面が多くなりました。相手とコミュニケーションをしっかり取ることができる人材が求められます。
佐伯さんが言われたように、コミュニケーション能力の大切さを実感しています。喋りが上手である必要はなく…実際私も得意ではないですが(笑)、相手の気持ちをくみ取ったり、何が必要とされているか想像をめぐらせる力が必要です。装置に向かって黙々と設定を行うこともありますが、そればかりが技術部門の仕事ではないと感じています。
(注)掲載内容は取材当時(2019年)のものです。