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末松 慶文
末松 慶文

GLORIOUS CAREER

周囲と協力して課題解決に取り組む。
そこで得た「人の繋がり」が今の財産に

松 慶文YOSHIBUMI SUEMATSU

末松 慶文

技術系

通信サービス設備部サービスプラットフォーム工事グループ

末松 慶文

2008年度入社 近畿大学大学院 電子情報工学専攻

glorious career

大規模災害時におけるインターネットサービスの継続提供に関する研究の成果が、国際会議「APRICOT」で高く評価された末松さん。現在のサーバ関連の構築業務とは異なる分野ですが、共通している部分もあると語ります。

末松 慶文

私の輝く瞬間
研究の成果が国際的な会議で評価され、
その後のモチベーションアップに

私は2015年から大規模災害時におけるインターネットサービスの継続提供に関する研究を、他社と共同で行ってきました。インターネットには、ドメイン名をIPアドレスに変換する役割を持つDNSサーバが欠かせません。大規模災害などでトップレベルドメイン(TLD)を管理する権威DNSサーバが利用できなくなった場合、インターネットサービスの提供・利用に致命的な影響が生じます。研究では、大規模災害が発生し、九州がネットワーク的に孤立してしまった状態においてもインターネットサービスが継続提供できることを目指しました。具体的には、研究・開発を主目的とするトップレベルドメインをICANN※へ申請し、「.jprs」を新設しました。そして、「.jprs」のDNSサーバを当社のネットワーク内に設置することにより、万が一、当社のネットワーク外のトップレベルドメインの権威DNSサーバが利用できなくなったとしても、インターネットが継続利用することができるかを検証しました。

なかなか思うようにいかず苦労する場面もありましたが、社外のエンジニアの方々と知恵を出し合い、問題解決に取り組む経験はとても刺激的でした。

研究の成果は、アジア・太平洋地域のインターネットの技術者が一堂に会する国際会議「APRICOT(Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies)」で発表し、海外の通信事業者などからこの取組みと成果について評価されています。決して英語は得意ではありませんが、海外のエンジニアと交流することもでき、何より国内外問わず評価が得られたことで、研究に対するモチベーションがさらに高まりました。
※全世界のドメインやIPアドレスを管理する米国の組織

末松 慶文

活動が仕事に活きていること
携わる業務の分野が
異なっていても、
周囲と力を合わせることの大切さは変わらない

2019年からは、DNSを標的としたDDoS攻撃への対策を目的とした研究を他社と共同で取り組みました。研究では、攻撃発生時のDNS運用組織間の連携についての評価やDNSソフトウェアに実装されているDDoS攻撃対策機能について評価・検証を行いました。研究の結果から、DNSに対するDDoS攻撃に関してローカルノード※が有効であることを実験環境下で確認することができました。こちらの研究も参加組織のエンジニアの方々とうまく連携することで、円滑に進めることができました。そして、2021年には、QTnet内にローカルノードを設置し運用を開始しました。ローカルノード設置により、JP DNSサーバの安定性・信頼性を向上することで、大規模災害発生時やDNSに対する攻撃発生時においてもインターネットサービスの継続提供の可能性を高めることができました。
※設置したネットワークのみにサービスを提供するように設定したノード

共同研究で培われてきたエンジニア同士の繋がりは、現在の業務にも大いに活かされています。私が所属している通信サービス設備部サービスプラットフォーム工事グループは、QTnetの各種サービスを提供する際に必要なシステムや各種サーバの設計・構築を行う部署です。限られたリソースの中で、技術的な課題を解決し、いかに最高のものを作ることができるかが面白いところで、社内外の方々と連携し、技術的に深い話をしながら進めています。確かに、研究と現在の業務は、扱う内容が異なる部分もあります。しかし、周囲との密なコミュニケーションが求められるということは、両方に共通していると言えます。

末松 慶文

今後の目標・ビジョン
インフラとして
欠かせなくなった、
インターネットサービスの継続提供に向けて

誰もが安心・安全にインターネットを利用できる社会の実現を目指し、2021年から大学院の博士後期課程に進学しました。現在、博士号取得に向けて大学で研究を進めています。業務を行いながら、大学での研究と両立できている要因は、QTnetの自由な勤務スタイルです。フレックスタイム制度を活用することで、早めに退社して大学の講義を受けることができています。また、テレワーク勤務制度のおかげで、自身の生活スタイルに合わせて働くことができ、家族と一緒に過ごす時間も確保しています。

社会インフラというと電気やガス、水道がありますが、今はそれに加えてインターネットの重要性が高まっています。しかし、同時にインターネットが抱えるたくさんの課題もあります。大学での研究は業務とは違った難しさがあり、また研究結果が得られてもそれをQTnetのサービスに活かすためには時間がかかります。しかし、現在取り組んでいる研究は、インターネットが抱えている課題の一つを解決する大事な研究だと考えています。私はQTnetでの仕事を通じて現在のインターネットサービスを提供すると同時に、研究を通じて安心・安全なインターネットサービスをこの先も継続的に提供することを目指したいと考えています。

career社内経歴

  • 2008年

    入社

  • 2020年~

    通信サービス設備部サービスプラットフォーム工事グループ

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